3月16日、Facebookの個人情報不正流用が大きな問題となり、インターネット上のプライバシー問題についてあらためて考えるきっかけとなっています。また、8日には全てのメッセンジャーアプリでやり取りされたメッセージ内容を検閲していることをCEOのマーク・ザッカーバーグ氏が認めたため、同サービスを退会する動きが高まるなど、窮地に立たされているFacebook。

WEB閲覧履歴を守るには
米国では昨年、ISP(インターネット サービス プロバイダ)がWEB閲覧履歴を第3者に販売する際、ユーザーの同意が必要である規制を廃止する法案が可決されました。ということは、ISPはユーザーの同意を得ることなく、WEB閲覧履歴を利用・販売することが可能になるのです。
オンラインセキュリティへの懸念が高まる昨今、そのような状況に対抗するため、APNICとCloudflareは4月1日、無料のパブリックDNSサービス「1.1.1.1」の提供を開始しました。
DNS処理を代行するサービス
ISPがWEB閲覧履歴を収集する簡単な方法がDNSによる収集。DNSはドメイン名とIPアドレスを紐づけるためのもので、通常、ISPがユーザーに代わってDNS処理を行います。これはユーザーが訪れるすべてのウェブサイトに対して繰り返され行われるもの。このプロセスをISPから取り上げ、「1.1.1.1」が代行することにより、ISPによるWEB閲覧履歴の収集を困難にできるのです。