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危険な悪質サイトに使用される上位10TLDと、その背景とは

不正なサイトをトラッキングする非営利団体のThe Spamhaus Projectによると、悪質な使い方をされていることが多いトップレベルドメイン(TLD)の上位10位はこちら。

[su_table]順位TLD悪質な割合TLD種別1.gq87.3%赤道ギニアのccTLD2.tk82.3%ニュージーランドの領土トケラウのccTLD3.cf81.5%中央アフリカのccTLD4.ml80.3%マリのccTLD5.ga79.7%ガボンのccTLD6.men73.7%”男性”などを意味する新gTLD7.fun78.2%”楽しさ”などを意味する新gTLD8.review60.2%”レビュー・評価”などを意味する新gTLD9.data59.4%”データ”などを意味する新gTLD10.yokohama85.0%”横浜”を意味する新gTLD

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*悪質度の高い順

1位から5位に㏄TLD、6位から10位に新gTLDがランクインする結果。10位には、横浜を意味する新gTLDの”.yokohama”がランクインしており、487件中414件が悪質サイトに使用されているという、非常に悪質度の高いTLDであるということが露わとなりました。

悪質度の高まる背景とは

このようなTLDになってしまったのには、TLDを運用する企業により著しく低い価格でドメイン登録のプロモーションが行われていることなどが背景にあると考えられます。手軽に誰もが取得できる価格であるということにより、スパム、フィッシング、ウィルス配信のために悪用される多くのドメインが登録されてしまい、悪用率が上がってしまったと推測できます。

上位10位圏外ですが、43.2%の悪用率である「.loan」は、Famous Four Media社が数年に渡り価格を下げたことにより、悪用率があがりました。今後、Famous Four Media社から別の会社の運営に変更される予定があるようで、この変更により悪用率は徐々に減少していくのではないかと考えられます。

把握と状況確認が重要

悪質な使い方をされているTLDの把握は、企業が保護ドメインとして取得していくべきか否かの判断材料になります。重要文字列がホスト名に含まれる上記TLDの取得状況のご確認はお済でしょうか。状況のご確認を推奨いたします。

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〈ライタープロフィール〉 中山 礼美(なかやま れいみ)